事例3 東京都足立区E氏宅
床暖房の熱源を都市ガスから夜間電力利用へ
都市ガスの床暖房で14万円/年が、夜間電力「低圧蓄熱調整契約」で57%以下の6万円/年以下になる。
東京都足立区竹の塚のE氏宅の例では都市ガスで床暖房を行っていました。18年程度使用していたガスのボイラが水漏れをしてきたので、この機会にランニングコストを考えて夜間電力を利用する電気温水器式に替えました。以前は燃焼の音が近隣に聞こえて気になっていましたが、電気温水器式の床暖房では燃焼の音も無いのでその面でも気が楽になりました。給湯は以前から「深夜電力」の温水器でしたので、今回採用した温水器は床暖房のみの機能ですが熱量を考えて「低圧蓄熱調整契約」の電力料金メニューにしました。
年間のランニングコストの削減金額は都市ガスと比較して80,000円強の金額ですが、ボイラが壊れて何らかの熱源機を購入しなければならない所でしたから、その金額に上乗せすれば差額はそれほどでも無いと考えたので、思い切って「低圧蓄熱調整契約」対応の電気温水器式にして良かったと言われています。
床暖房の敷設面積と使用形態
E氏宅は国道4号線(日光街道)から東武伊勢崎線の竹ノ塚駅の方面に入った住宅地に有ります。建物は木造2階建てで、床面積は凡そ45坪程度で床暖房の敷設面積は25坪程度です。E氏宅では一階の殆どのスペースは客間である和室(8畳)も含めて床暖房が敷設してあります。二階は3部屋の個室にも全て床暖房が敷設してあります。一階の和室は来客が有った時ぐらいしか使用していませんが、その他のLDKの12坪程度の部分は在宅中の朝の6時〜夜の11時頃までの17時間程度暖房しています。2階の個室の床暖房は各自の寝室を夕方の8時〜朝の6時ぐらい迄の10時間程度の使用です。
現在は平日の昼間の10時間は留守になる可能性が多いので12坪の暖房が9時間程度と寝室の暖房が合計8坪程度を10時間暖房しています。在宅する休日を月平均で8日とすると平日が22日です。
平日と休日の合計ではLDKの12坪を月間で334時間程度と、寝室の合計の8坪程度を300時間程度です。これに坪数を掛けて合計するとLDKの月間の合計は334時間×12坪=4,008時間・坪です。寝室の合計坪数の8坪分が300時間なので寝室の月間の合計は8坪×300時間=2,400時間・坪となります。以上の合計で6,408時間・坪となります。
暖房する期間は10月の末から4月の半ば迄位です。
従来の都市ガスの時のランニングコストは年間で140,000円程度でしたが、夜間電力利用の電気温水器式の床暖房に替えてから年間で59,000円になりました。
結論では都市ガスから夜間電力に替えて、差引で81,000円程のコストダウンになりました。この結果は都市ガスの42.142%となり、従来に比較して57.857%のランニングコストの削減になりました。コストダウンも然ることながら、面白いものでボイラの音は気にして居ましたが自分たちは慣れて居るので「近所の事を考えればこれは絶対に駄目だ」と言う程は、強く意識していなかったそうです。電気温水器にしてからは「前の状態に戻す事は近所が許さないだろう」と思う様になり、知らずに近隣に長い間ボイラの燃焼で迷惑を掛けていた事に気が付いたそうです。
床暖房が快適の為に今迄も昼夜に関係なく使用して居た事も今考えると、近所に申し訳無かったと思うそうです。
電気温水器に替えてから夜間の暖房も火災や音の心配も無く安心で、留守の家に戻る前に暖房をタイマーで働かして家に着くと暖かいのも快適との話です。
現在のキッチンは都市ガスですが、近いうちにオール電化にする予定で、更に電気料金の割引が有る事を楽しみにしています。
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