暖炉【フレームアート】と【ゆとり発電】ユニットの詳細
富士プラント・アルコのフレームアートは発電機能と給湯、暖房、調理機能等を備えた多機能暖炉です。
【ゆとり発電】ユニットは富士プラント・アルコが開発した、お湯と電力を同時に効率よく取得するシステムです。
今回発売したゆとり発電システムは熱電変換素子を利用したゼーベック効果による発電方式です。
◎フレームアートの節電効果と経済効果の実例
暖炉「フレームアート」は非常に大きい節電効果があります。
一例として、静岡県のユーザー様で導入した事例では、自然エネルギーの利用で実に64%の節電が達成しております。
C02の削減量では4,256kgで従来の排出量との比較で59%の削減です。
この事例では経済効果は18万円強/年(79%)の削減です。
オール電化住宅の給湯・暖房に消費されていた電力消費量を自然エネルギーで削減した事例です。
因にこの事例の節電効果は熱エネルギーの削減であり、発電による節電効果は含まれておりません。
このように熱エネルギーを電力で得ている場合は自然エネルギーでの代替が可能で大きな節電効果が得られます。この事例も今後【ゆとり発電】ユニットの装着により更に大きな節電効果が期待されます。
◎熱電変換素子を利用したゼーベック発電
【ゆとり発電】ユニットは、1000℃までの耐熱性能がある熱電変換素子を用いて効率よくお湯と電力を製造するユニットです。
二つの異なる金属の片方を暖め、片方の金属を冷却することでその金属の接点に電力が発生する原理がゼーベッグ効果と呼ばれます。これを利用した発電方式が【ゆとり発電】ユニットです。熱電発電とも言われる発電装置です。
多機能暖炉「フレームアート」及び【ゆとり発電】ユニットでは薪の燃焼熱で片方の金属を暖め、冷却槽(水冷壁:ウオータージャケット)で冷却して発電を行います。
この冷却槽は発電している内に温められてお湯になります。
つまり、この装置は薪の炎で温められた熱発電の素子を、水冷槽の熱で冷却することで、水冷槽の水は結果的にお湯になります。効率よく温める技術と、水冷槽の冷水を徐々に温める所に技術が組合わさった装置です。
◎スターリングエンジンによる発電
フレームアートではゼーベック効果による熱電発電発電の他にスターリングエンジンを暖炉で利用するシステムを開発しております。
スターリングエンジンもバイオマスのエネルギー利用には有効なシステムですが、現状では駆動部分の振動等で使用する場所が限定される面があります。今後の技術的な発展にご期待下さい。
◎蒸気エンジンに依る発電
多機能暖炉「フレームアート」及び【ゆとり発電】ユニットは高温蒸気が製造できます。蒸気エンジンを利用する発電が可能であると共に、高温水は吸収式の冷凍機が利用でき、冷房を行うことができます。
◎本システムの【発電・給湯ユニット】の特長
本システムの発電能力は10W〜上限はありません。発電・給湯能力は供給できる熱量で決まります。
当社で開発した【ゆとり発電】ユニットは普通の暖炉や薪ストーブの熱が利用できます。また、暖炉や薪ストーブの他にもガス・灯油ストーブの熱も利用できます。
さらに、焚火の熱でも電力と共に豊富なお湯が造れます。これは災害時の対策としても有効です。
暖炉やストーブの周辺の熱を利用する機能は、発電と給湯の他に壁や家具等を燃焼機器の熱から守ります。
ユニット組立式ですから大型の発電装置や給湯装置が任意に組立てられます。
熱交換槽が多管式に利用でき高圧の給湯機能も可能です。
冷房は吸収式の冷凍機が利用できます。
こちらは富士プラント・アルコ株式会社の技術情報のページです。
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